関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
奨励賞候補(2)
卵巣腫瘍症例における血中HGF(hepatocyte growth factor)値の検討


米山 剛一, 沖野 恵子, 黒瀬 圭輔, 中川 道子, 倉品 隆平, 山本 晃人, 松橋 智彦, 吉田 有里, 印出 佑介, 土居 大祐, 竹下 俊行
日本医科大学医学科産婦人科


 近年,種々の癌細胞の浸潤,転移と血管新生の関係が着目されている.肝細胞増殖因子(HGF:hepatocyte growth factor)は主として腫瘍を構成する間質細胞から分泌され,腫瘍細胞の増殖,浸潤,血管新生を促進することが明らかとなっている.【目的】卵巣癌とHGFの関係の有無,およびそれらが実際の臨床にどのように反映されるかを研究するために血中HGF濃度に注目し,以下の検討を行った.【方法】インフォームドコンセントが得られた卵巣癌症例13例,良性卵巣腫瘍8例,健常人10例の血中HGF濃度をELISA法にて測定した.【成績】卵巣癌症例の血中HGF濃度は0.59±0.38 ng/ml,良性卵巣腫瘍の血中HGF濃度は0.39±0.17 ng/ml,健常人の血中HGF濃度は0.32±0.06 ng/mlであった.これらの結果を解析すると卵巣癌症例の血中HGF濃度は健常人の血中HGF濃度に比し有意に(p=0.002)高値であることが判明した.他方,良性卵巣腫瘍の血中HGF濃度は健常人の血中HGF濃度に比し有意差は認められなかった(p=0.25).【結論】これらの結果から,血中HGF濃度は卵巣癌をスクリーニングする上で有用な腫瘍マーカーとなりうると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 387-387, 2003


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会