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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
奨励賞候補(4)
選択的帝王切開術における予防的抗菌薬投与に関する検討


山口 隆, 加藤 賢朗, 伊豆田 誠人, 横尾 郁子, 神山 洋, 古屋 智, 山城 千珠, 三島 みさ子, 井原 規公, 楯 浩行, 児島 梨絵子
虎の門病院産婦人科


 【目的】腹式帝王切開術において,術後の子宮内膜炎・創部感染・尿路感染を予防するため通常抗菌薬の投与がされている.しかし耐性菌の発生も指摘されており,抗菌薬の投与法・投与量・投与期間・薬剤の種類の選択は重要である.当科では選択的帝王切開術に対して,以前は術後3〜5日投与行っていたが,2000年より術直前1回投与に変更した.これらにつき検討する.【方法】対象は当院における1999年1月から12月に選択的帝王切開術を行った術後Cefazolin 2〜4g/day,Cefotiam 2g/day Cefmetazole 2g/day Fosfomycin 2g/dayを3〜5日間投与群48症例(A群)と2001年1月から12月に行ったCefazolin 2g,またはFosfomycin 2g術前1回投与群57症例(B群)で,術後感染症,術後7日目の白血球数・CRP値,Febrile morbidity(FM),術後入院日数,抗生剤の追加投与を比較検討した.年齢はA群33.5±4.3,B群34.6±6.6,手術時出血量はA群729±428,B群840±406でともに有意差はなかった.【成績】術後7日目の白血球数はA群5920±1531,B群8427±1724,CRP値はA群2.4±2.3(0.1〜11.5),B群2.9±2.2(0.1〜11.8),FMはA群4.2%,B群10.5%,術後入院日数A群10.2±2.3,B群9.5±2.0で,白血球数・CRP値・FM・術後入院日数ともに有意差はなかった.抗生剤追加投与症例はA群で0%(0/48),B群で3.5%(2/57)で有意差はなかった.A群,B群ともに子宮内膜炎・創部感染・尿路感染はなし.【結論】腹式帝王切開術に対して予防的抗生剤術直前1回投与で問題なかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 393-393, 2003


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