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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
子宮悪性腫瘍1
子宮頸部Large cell neuroendocrine carcinomaの一例


松本 浩範, 鈴木 典子, 葉梨 秀樹, 安藤 索, 高橋 康一, 岩下 光利, 中村 幸雄
杏林大学産婦人科


 子宮頸部原発のLarge cell neuroendocrine carcinomaは子宮頸癌の中でも稀な腫瘍である.今回,術前に子宮頸部の扁平上皮癌と診断され,術後Large cell neuroendocrine carcinomaと診断された1例を経験したので報告する.症例は39歳,5経妊3経産.平成14年8月,子宮癌検診目的で他院受診し精査必要となるも放置.11月より不正性器出血認め近医受診.腟部細胞診にてclass Vと診断され平成15年2月,子宮頸癌の疑いで当院紹介となった.子宮頸部はカリフラワー状を呈し,腟壁への浸潤はなく,内診上傍結合織は軟であった.腟部組織診で扁平上皮癌,非角化型と診断.MRIでは子宮頸部に径5cmの腫瘍を認め,CTにてリンパ節に多数の腫大を認めた.腫瘍マーカーはCA125が軽度上昇を認めるも,他は正常であった.以上より子宮頸癌Ib2期の診断にて3月12日,広汎子宮全摘出術を施行した.摘出標本は肉眼上,子宮頸部に7.5x2.8cm大の褐色調で軟らかい腫瘤を認めた.組織学的所見はN/C比大で異型核を有す中型〜大型の細胞が充実性胞巣を形成し増殖.部分的にロゼット配列がありMitosisが目立つ.子宮全層に浸潤し著明な脈管浸襲をみた.免疫組織化学的検査はAE1/AE3,CAM5.2,Chromogranin A,NSE,CD56が陽性であった.これよりLarge cell neuroendocrine carcinomaの診断となった.リンパ節転移陽性であった.追加療法として放射線療法施行.左Virchowへ転移も認められ追加照射施行した.その後,骨盤内再発,多発性骨転移を認め10月死亡となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 132-132, 2004


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