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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))
【一般演題】
子宮悪性腫瘍2 当科における子宮頚部細胞診異常妊婦の検討
山崎 龍王1), 武田 信彦1), 古野 元子1), 稲葉 不知之1), 亀森 哲1), 香坂 信明1), 坂本 尚徳2), 深澤 一雄1), 渡辺 博1), 稲葉 憲之1)
獨協医科大学産婦人科1), 石橋総合病院産婦人科2)
【目的】細胞診でIIIa,またはIIIBと診断された妊婦について妊娠中,分娩後の細胞診の経過を検討する.【方法】 ’98〜’01までの妊婦2919例中,初期妊婦健診で異常を認めた33例について検討した.【成績】平均年齢29歳,平均週数11週,異常の内訳はIIIaが26例,IIIbが7例であった.IIIaの15例,IIIbの1例はコルポスコピーにて異常なく,組織診せず経過観察するもその後全例class 1となった.残りのIIIaの11例,IIIbの6例では組織診施行し,その結果は,慢性頚管炎5例,コンジローマ1例,軽度異型成1例,中等度異型成3例,高度異型成3例,上皮内癌3例,微小浸潤癌疑い1例であった.高度異型成の2例および上皮内癌の2例に分娩後LEEP施行,微小浸潤癌疑いの1例には妊娠中にLEEPを施行したが,その後の経過では全例class Iとなった.【結論】頸部細胞診異常は,妊婦2919例中33例(1.13%)であった.33例中4例は子宮頚癌であった.妊娠中でもコルポにて異常を認めたときには,組織診施行し,微小浸潤を疑ったときには,診断的円錐切除が必要なことが示唆された.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2)
135-135, 2004
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