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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍1
卵巣境界悪性腫瘍にて付属器摘出術10年後に再発が疑われた一例


国東 志郎1), 青木 宏明1), 松岡 良衛1), 池谷 美樹1), 鶴岡 三知男1), 磯西 成治1), 中林 豊1), 杉田 元1), 木村 英三1), 田中 忠夫2)
東京慈恵会医科大学附属第三病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学産婦人科2)


 卵巣境界悪性腫瘍にて片側付属器摘出術,術後化学療法を施行,二次試験開腹術にて病理組織学的所見が陰性であったにもかかわらず,対側の卵巣及び付属器摘出部位に同様の境界悪性腫瘍を発症した症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.患者は1994年6月(32歳時),前医にて,右卵巣腫瘍の診断,右付属器摘出術を施行.病理組織診断は右卵巣漿液性境界悪性腫瘍,腹水細胞診はclass IIIであった.術後CAP療法5コース後,1995年6月に二次試験開腹術を施行し,左卵巣生検,大網部分切除,腹膜生検を施行したが,病理組織所見に異常を認めず,治療を終了した.その後通院していなかったが2001年(39歳時)に当科を受診,経膣超音波検査上右付属器領域に直径3cmの嚢胞性腫瘤を認めた.経膣超音波検査,MRI,腫瘍マーカー等で定期的に経過観察していたが,同腫瘤が徐々に増大したため,2004年1月(42歳時)に右付属器領域腫瘍摘出術施行,左卵巣は正常大ではあったが術中迅速病理診断にて境界悪性腫瘍の診断を得たため左付属器摘出術を施行した.病理組織診断は漿液性および粘液性境界悪性腫瘍であり,腹腔洗浄細胞診は陰性であった.以上の経過から境界悪性腫瘍の再発と考え,現在術後化学療法としてTJ療法を施行中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 144-144, 2004


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