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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))
【一般演題】
手術 腹腔鏡下手術後,後腹膜血腫を発症した一例
白石 眞貴, 鈴木 真梨子, 久保田 一郎, 佐々木 重胤, 小林 洋子, 河野 恵子, 雨宮 厚仁, 滝澤 基, 池上 淳, 寺本 勝寛
山梨県立中央病院産婦人科
【はじめに】当院では付属器腫瘍症例に対する腹腔鏡下手術として,体腔外法による術式を主に施行している.その利点として,確実な止血ができること,また気腹時間を短縮させ,身体への負担を減らすことができる点等が挙げられる.しかし今回,腹腔鏡下手術後4日目,後腹膜血腫を発症し開腹手術を要した症例を経験したので報告する.【症例】69歳,女性.既往歴:23歳時,僧帽弁狭窄症にて僧帽弁交連切開術を施行,現在ワーファリン内服中.現病歴:卵巣腫大を指摘され紹介.内診にて右付属器に鵞卵大・軟の腫瘤が触知された.血液検査にてPT:30%であった.内科医と相談し,ワーファリン1mg/dayにてトロンボテスト:10〜30%でcontrol中であり,術前1週間前に止め,術後再開することとした.H15/6/11,腹腔鏡下右付属器摘出術を施行,止血を十分に確認した.術後問題無く経過していたが,6/15右下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知し,造影CTにて10cm大の後腹膜血腫が疑われ開腹手術した.右後腹膜腔へ暗赤色の血腫を認めこれを除去した.出血の持続は無く,はっきりとした出血源は不明であった.同部位へドレーンを設置した.出血:1,300ml,輸血:MAP 6u施行.術後の経過は良好であり,6/19からワーファリンを再開できた.【結論】本症例は,ワーファリン使用中にて厳重な注意を払ったが術後4日目に後腹膜血腫が発症した.今後,リスクを有する患者においては手術侵襲をさらに少なくし,また確実な止血操作について工夫するなど検討を重ねて行きたい.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2)
166-166, 2004
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