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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
腫瘍/思春期・更年期・老年期
無月経を示す無排卵の症例と機能性出血を示す無排卵の症例の相違


松本 譲二1), 木村 正博2), 伊藤 百合子2), 畑 俊夫2)
小川赤十字病院産婦人科1), 埼玉医科大学産婦人科2)


 目的:無排卵の病因は様々であり,またいろいろな形の月経異常を示す.今回私達は無月経を示す無排卵の症例(無排卵群)と機能性出血を示す無排卵の症例(機能性出血群)について,血中ホルモンの値や,子宮内膜,耐糖能について違いがあるか比較検討した.方法:無排卵による無月経はTSH,プロラクチンが正常で,メドロキシプロゲステロンで消退出血があることを確認した(18例).機能性出血の症例はTSH,プロラクチンが正常で,BBTにより無排卵であることを確認した(19例).これらの2群に75gGTTを行い,LH,FSH,テストステロン,E2を測定,子宮内膜の厚さを超音波にて測定した.結果:無排卵群,機能性出血群の年令,BMIはそれぞれ24.4±1.1,24.0±1.1,p=0.78,25.6±1.6,21.3±1.5,p=0.054であった.これらの2群でLH,FSH,テストステロン,E2,子宮内膜の厚さ,血糖値(60分,120分),インスリン(前値),前値の比(血糖値/インスリン)に差はみられなかったが,血糖値(前値)では有意差がみられた(91.9±1.9,86.1±1.9,p=0.038).無月経群ではテストステロンと血糖値(120分)のあいだに正の相関(r=0.51,p=0.03)が,またテストステロンと前値の比のあいだに負の相関(r=−0.72,p=0.0006)がみられたが,機能性出血群ではこれらの関係はみられなかった.結論:無排卵群と機能性出血群では,耐糖能とテストステロンの関係が異なる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 171-171, 2004


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