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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))
【一般演題】
妊娠・分娩1 急性心不全を呈した心房中隔欠損症合併妊娠の一例
倉品 隆平, 村田 知昭, 山本 晃人, 西 弥生, 石野 博嗣, 根岸 靖幸, 桑原 慶充, 澤 倫太郎, 米山 芳雄, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科
心疾患合併妊娠は全妊娠の約3%を占め,そのうち心房中隔欠損症は,その約18%との報告がある.今回当科において,急激に心不全徴候を呈し,心房中隔欠損症合併妊娠と診断された症例の周産期管理を経験したので報告する.症例は33歳,1経妊0経産.近医で妊婦健診を受けており,妊娠34週までは経過に問題はなかった.妊娠36週より下肢浮腫が著明となり,妊娠37週健診時には尿蛋白(+),血圧160/90mmHgとなったため,妊娠中毒症の管理目的でNICUを有する施設へ紹介された.同院で入院管理となり,妊娠中毒症のため帝王切開予定とされていたが,術前の胸部X線撮影にて心胸郭比73%と著明な心拡大,及び肺野血管陰影の増強が認められたため,心不全を伴う心疾患合併妊娠として当科紹介,入院となった.入院時,呼吸困難及び胸部X線で心拡大の所見が見られることより,心エコーを行ったところ,心房中隔欠損症,うっ血性心不全の診断となった.しかし,心駆出率は68.7%と保たれていたため,同日帝王切開での分娩とし,当院CCUにて術後全身管理を行った.利尿剤,低分子ヘパリンの持続点滴静注を行い,心不全徴候の改善を認めたため,術後2日目に産科一般病棟へ転室となった.以後経過良好にて術後9日目に退院した.現在は循環器内科外来で経過観察中である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2)
178-178, 2004
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