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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩1
深部静脈血栓症を発症した妊婦の管理2例


竹内 康高, 沼野 由記, 河村 隆一, 杉村 基, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


 深部静脈血栓症合併妊娠については致死的な肺血栓塞栓症の防止を目的として,分娩時に一時的に下大静脈フィルタの使用が行われることがあるが,感染や新たな血栓形成などの合併症もしばしば発生する.
 今回,深部静脈血栓症を発症した2例について,その後の妊娠分娩管理を比較検討する.1例は32歳,1経産,妊娠10週に左下肢の疼痛と腫脹で深部静脈血栓症を発症し,MRAにて左大腿〜左外腸骨静脈の途絶がみられた.もう1例は,24歳,0経産,妊娠24週に同じく左下肢の疼痛と腫脹で発症し,MRAにて同様の静脈途絶がみられた.AT3はそれぞれ89%,60%だった.
 2例とも入院後,ヘパリンの持続静注を行った後,外来でヘパリンの皮下注射1万単位/日により管理していた.1例は自然分娩,もう1例は下大静脈フィルタを留置し,誘発分娩を試みたが不成功に終わり,帝王切開となった.その後,フィルタを一度入れ替えた後に抜去して,術後18日目に退院となった.対照的な2例の管理から下大静脈フィルタの意義について改めて考え,1)ヘパリン抵抗性 2)ヘパリンによると思われる続発性血小板減少症 3)再発的な血栓形成を一時的フィルタの適応と考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 180-180, 2004


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