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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))
【一般演題】
妊娠・分娩3 帝王切開後に子宮筋層創部付近に着床した子宮外妊娠の2例
山口 詠子, 村田 知美, 中村 和人, 小暮 佳代子, 今井 美和, 児玉 美央子, 西郡 秀和, 五十嵐 茂雄, 伊藤 理廣, 鹿沼 達哉, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科
帝王切開後に子宮筋層創部付近に着床した子宮外妊娠を2例経験したので報告する.症例1:28歳.2G1P.帝王切開術施行後半年経過後,2003.10.18を最終月経として妊娠成立.不正性器出血にて近医受診.経腟超音波にて頸管からやや上方の帝王切開創部付近の筋層に入り込むようにGS様のエコー像を確認.尿中hCG 1280IU.その後,前医紹介受診.血中hCG 79136IU.頸管妊娠の診断にて入院.子宮温存の希望あり,化学療法(MTX 20mg×5TD 1クール,VP16 100mg×5TD 2クール)施行.その後単純子宮全摘術の準備を整えた上での子宮内容清掃術を行う予定であったが,前日大量出血を生じ,当院に救急搬送となった.来院時,出血は落ち着いており,即日子宮動脈塞栓術施行.3日後,経腹超音波下に帝王切開創部付近の胎嚢除去術を試行,少量の出血で術終了.術後4日目に経過良好にて退院となった.症例2:30歳.1G1P.帝王切開術施行後2年経過後,2003.12.21を最終月経として妊娠成立.不正性器出血認め前医受診.前回帝王切開後の子宮筋層創部にGS認め,当院に紹介受診となった.紹介当初,胎児心拍認めたが,その後胎児心拍停止確認されたためMTX 30mg×5TD1クール施行.現在経過観察中である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2)
186-186, 2004
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