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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
産褥
妊娠中毒症例の帝王切開術後に発生した脊髄硬膜外血腫に対し減圧手術を施行した1例


有泉 大輔, 須藤 祐美子, 檜垣 博, 林 崇, 司馬 正浩, 高橋 祐子, 木戸 浩一郎, 笹森 幸文, 篠塚 憲男, 布施 養慈, 綾部 琢哉, 冲永 荘一
帝京大学周産期センター


 症例】35歳,経妊1経産.妊娠初期より前医にて妊婦健診を受診.妊娠31週頃より血圧上昇し,妊娠32週6日前医入院管理.妊娠34週0日,肝逸脱酵素上昇,血圧コントロール不良にて当院紹介入院となった.血圧158/102mmHg,血小板14.2万,AST62IU/l,ALT50IU/l,凝固線溶系の変動,子宮内環境悪化を思わせる所見を認めたため即日分娩の方針とし,脊椎麻酔,硬膜外麻酔(穿刺部位;L3/4)施行下に緊急帝王切開術施行した.術後,抗凝固療法開始(術直後より約10時間毎にヘパリンカルシウム5000IU皮下注射3回施行した).術後1日目,硬膜外カテーテル抜去の3時間30分後から歩行開始したが,左下肢のしびれを自覚.その後,対側下肢にも違和感の訴えあり進行性の運動障害,背部痛も出現したためMRI撮影し,L2-5の硬膜外腔に血腫を認めたため,急性硬膜外血腫と診断した.症状発現後10時間で椎弓切除,血腫除去による緊急除圧術を施行した.術直後から症状の緩和を認め,以降症状軽快した.除圧術後30日目,膀胱直腸障害残すも独歩にて退院となった.【考察】硬膜外麻酔後の硬膜外血腫は,従来稀な合併症とされていたが,抗凝固療法下では発生頻度が増加し,またカテーテル抜去時の方が挿入時よりも頻度が高いとされている.治療は椎弓切除・血腫除去による減圧が原則で,症状発現後12時間以内に行うと予後が良いという.近年,静脈血栓症の増加に伴い肺塞栓症の予防が重視され,抗凝固剤が繁用されている.また,本例のように凝固系の異常を伴う中毒症例にも抗凝固療法を行う機会が増えている.早期の対応により予後に著しい差を生じ得る硬膜外血腫の発生に,敢えて注意を喚起する所以である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 205-205, 2004


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