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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
胎児・新生児1
外性器の表現形が異なった一絨毛膜二羊膜性双胎


中村 裕美, 金子 透子, 清水 久美子, 伊澤 美彦, 田巻 勇次
松戸市立病院産婦人科


 今回我々は,外性器の表現形が異なる病理学的に明らかな一絨毛膜二羊膜性双胎の症例を経験したので報告する.症例は35歳,2経妊1経産.他院にて排卵誘発後の配偶者間人工授精により妊娠し,妊娠13週時に当科へ紹介された.妊娠15週時,超音波検査で膜性を確認し,以後一絨毛膜二羊膜性双胎として管理をおこなった.しかし,妊娠27週より胎児エコーにて,第1児に陰茎を認めるが,第2児に陰茎を確認できず,尿道下裂が疑われた.妊娠24週時より体重差を認め,妊娠34週3日より管理目的にて入院治療を行ったが,第2児が羊水過少を呈し,双胎間輸血症候群が疑われ,妊娠35週3日帝王切開をおこなった.第1児は2136g Aps9/9表現形男性であるが,第2児は1094g Aps8/9表現形女性.胎盤は病理学的に一絨毛膜二羊膜性,肉眼的に明らかな血管吻合は認めなかった.両児とも外表奇形は明らかでなく,妊娠初期の膜性と矛盾が生じたため,日齢0に第2児の染色体検査を施行したところ,46XY[6]/46XX[14],次いで第1児46XX[7]/46XY[23]とモザイクを示した.その後の経過は良好で,第1児は日齢38,第2児は日齢60で退院した.今回我々は非常にまれで,発生学的にも興味深い症例を体験した.最近,別々に受精した胚細胞が後期桑実胚において融合することで,二卵性の一絨毛膜二羊膜性双胎が形成される可能性があることが報告された.本症例も,今後内性器の評価等をおこなっていく予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 209-209, 2004


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