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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))
【一般演題】
子宮頚部悪性腫瘍1 腹水細胞診陽性をきたした子宮頸癌の2例
西島 義博, 呉屋 憲一, 飯田 哲士, 菊池 公孝, 井面 昭文, 平澤 猛, 村上 優, 牧野 恒久
東海大学専門診療学系産婦人科
【緒言】子宮頚癌手術症例において腹水細胞診が陽性になることは極めて稀であり,その時の対処方法に一定の見解はない.昨年我々はその2例を経験したので治療内容を含めて報告する.【症例】1.37歳2経産婦,不正出血を主訴として来院.子宮頚部に約6cm大の腫瘤を認め子宮頚癌(扁平上皮癌)Ib2期として広汎子宮全摘術施行.術中腹水は5mlであったが腹水細胞診はclassV,術後診断はpT1b2N0M0であった.2.46歳2経産婦,腹痛を主訴として近医を受診.半年間で増大した頚部腫瘤(5cm大)にて紹介来院.子宮頚部腺癌IIb期と診断し広汎子宮全摘術施行.術中腹水約10mlで腹水細胞診classV,術後診断pT2bN0M0であった.2症例とも術後化学療法としてCDDP100mg/m2腹腔内投与及びIrinotecan(60mg/m2,Day1,8)+Nedaplatin(60mg/m2,Day1)の経静脈化学療法を3コースを実施.経過観察期間は未だ短いがこれまでのところ再発徴候はない.【結語】子宮頚癌手術症例においても術中腹水細胞診を行うことが大切である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3)
239-239, 2004
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