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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
卵巣悪性腫瘍2
興味ある組織型を呈した術後経過良好な上皮性卵巣癌IV期の1例


永瀬 絵里1), 石黒 葉子1), 呉屋 憲一2), 池田 仁恵2), 吉武 朋子2), 平澤 猛2), 村松 俊成1), 淡路 英雄1), 篠塚 孝男1), 牧野 恒久2)
東海大学付属大磯病院産婦人科1), 東海大学付属病院産婦人科2)


 症例は25歳,未婚,0経妊0経産.平成12年8月頃より腹部膨満感が出現し,全身浮腫もみられたため平成12年9月近医受診.骨盤内腫瘍および腹水貯留を指摘され当院紹介初診となった.初診時,腹腔内の巨大腫瘍と同時に胸・腹水貯留も認め,胸・腹水の細胞診ではクラスVの診断が得られた.腫瘍マーカーはCA125のみ863.1U/mlと高値を示したが,その他の腫瘍マーカーは全て正常値であった.平成12年10月の初回手術では大網切除術+右付属器切除術のみを施行.病理組織検査結果は漿液性嚢胞腺腫,境界悪性腫瘍の所見を呈していたが,一部に間質浸潤を呈する所見もみられたことから漿液性乳頭状腺癌と診断.術後CDDPの腹腔内投与とTJ 2Kr行い,平成13年1月に2nd reduction surgeryを施行したが,肝周囲の腫瘍は残存.更に術後TJ 2Kr行った後,平成13年5月の3rd reduction surgeryにて残存腫瘍径は2cm以下にまで摘出した.摘出した総腫瘍重量は3kg以上にも達した.術後TJ 3Kr後,平成13年12月より平成15年2月までエトポシドの間欠的な反復投与を行った.投薬中止後1年4ヵ月が経過するが,現在のところ病変の再燃傾向は認めず,腫瘍マーカーの上昇もなく初回手術より3年8ヶ月順調な経過を辿っている.本症例につき,画像所見,病理組織像を呈示し報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 253-253, 2004


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