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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
妊娠分娩2
前回帝切創に発生した穿通胎盤の1例


渡邊 敦子1), 苅谷 卓昭1), 五十嵐 雄一1), 藤脇 伸一郎1), 吉田 典生1), 鈴木 廉三朗1), 林 和彦1), 石塚 文平2)
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院産婦人科1), 聖マリアンナ医科大学産婦人科2)


 周産期における母体のリスクに大量出血を誘因する病態が挙げられる.切迫子宮破裂及び穿通胎盤となった全前置胎盤はそれぞれ重篤な病態であり,重複して生じれば深刻な経過を辿ることが容易に想定される.今回我々は妊娠29週で前回帝切創に発生した癒着胎盤,全前置胎盤の患者で,母児共に救命し得た症例を経験した.症例は39歳女性,6経妊2経産(1回経腟1回帝切).平成15年10月31日を最終月経に妊娠成立.前医で妊娠18週に全前置胎盤と診断され,平成16年3月25日(妊娠20週3日)に当院紹介受診となった.4月27日(妊娠25週1日)より切迫早産の治療,前置胎盤の管理目的で入院となり,子宮収縮抑制目的で塩酸リトドリンを使用した.切迫早産症状は著変なく経過していた.5月17日(妊娠28週0日)のMRI検査で前置胎盤は前回帝切創と思われる部位での癒着胎盤を推定した.5月25日(妊娠29週1日)に突然の不正性器出血,腹部疼痛を発症した.NSTで胎児仮死徴候が疑われ切迫子宮破裂を想定した.大量出血を予想し輸血を準備して,子宮全摘術の併施を前提に緊急帝王切開術を施行した.開腹所見で子宮体下部の前回帝切創は胎盤付着により膨隆を認め,子宮縦切開で児を娩出した.児は出生体重1480gの極低出生体重児,女児,アプガースコアは1分後2点,5分後5点でNICU入院となった.児娩出後に子宮体下部より胎盤が露出し穿通胎盤を伴う切迫子宮破裂の状態であったと考えられた.大量出血のため輸血を行い子宮全摘術を施行した.術後病理組織診断では穿通胎盤であった.分娩時出血量は7000mlに及んだが,母体は救命でき良好な術後経過であった.児は呼吸障害などの治療中である.本症例に文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 263-263, 2004


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