 |
|
  |
|
         
|
<< 学会誌へ戻る 近年帝王切開率の上昇に伴い，既往帝王切開瘢痕部妊娠が増加している．今回我々は，最近1年間に経験した3症例について文献的考察を含めて報告する．症例1，33歳．H15年8月31日，不正性器出血にて近医受診し，不全流産の診断で子宮内容清掃術を施行した．その後出血持続し，当科受診．基礎体温は高温相で，経膣超音波では異常所見は認めなかった．9月16日多量出血を来たし，子宮内再掻爬行うも出血量増加．前回帝王切開瘢痕部に42×40mmの腫瘤を認めた．挙児希望のため，両側内腸骨動脈結紮術を施行した．9月27日，メトトレキセート200mg筋注1コース目施行．10月16日メトトレキセート200mg筋注2コース目施行．10月27日腫瘤径37×31mmと縮小し退院となる．症例2，T・M，32歳．平成15年5月30日，不正性器出血にて近医受診．頸管妊娠の疑いで当科紹介受診．経膣超音波にて既往帝王切開瘢痕部あたりに胎児心拍を認めた．挙児希望のため，6月3日メトトレキセート200mg筋注1コース目施行．6月11日，胎児心拍持続のためメトトレキセート50mg/2ml，GS内に局注した．子宮動脈塞栓術を施行後，7月3日子宮内容清掃術を施行．hCG-CTP:12.7IUにて退院となる．症例3，Y・K，32歳．平成16年6月4日近医にて稽留流産，既往帝切瘢痕部妊娠の疑いで当科紹介．6月5日より，メトトレキセート200mg筋注1コース目施行．6月25日hCG-EIA：11000 MIU/MLであったが，本人の強い希望で外来経過観察となる．7月1日，自宅にて多量出血を来たし帰院．止血目的にて子宮内容清掃術施行するも止血せず，子宮動脈塞栓術を施行した．7月2日メトトレキセート200mg筋注2コース目施行し経過観察中である． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 263-263, 2004 |
||
|
一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内 TEL：03-3288-0993 FAX：03-5275-1192 E-mail：kantorengo@jsog-k.jp Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会 |