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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))
【一般演題】
妊娠分娩3 McCune-Albright症候群合併妊娠の1例
和田 康菜1), 栗林 靖1), 五十嵐 豪1), 中島 健1), 増田 充1), 岩田 正範1), 斎藤 馨1), 近藤 俊彦1), 堀越 裕史1), 徳山 真弓1), 石塚 文平2)
聖マリアンナ医科大学東横病院産婦人科1), 聖マリアンナ医科大学産婦人科2)
【緒言】McCune-Albright症候群(MAS)は,思春期早発症などの内分泌腺の機能亢進症状,皮膚の色素沈着,多発性線維性骨異形成を三主徴とする症候群である.原因は発生過程における体細胞レベルでのGsタンパクαサブユニットの点突然変異と考えられている.今回我々は,MASの妊娠・出産例を経験したので報告する. 【症例】症例は,25歳,1経妊0経産.4歳時に性器出血で小児科を受診し思春期早発症と診断される.5歳時に左上腕骨骨折を認めた.その後,小児科にてMASの診断のもと治療開始となる.今回24歳,妊娠5w6dにて当科受診.運動制限や骨病変進行なく,MASによる妊娠継続への影響は認められなかった.しかし産科的要因で妊娠34wより切迫早産で入院管理をおこなった.妊娠37w1dに母体の両脚開排制限のために帝王切開術を施行し,2520g女児を出生した.APSは9/10であり新生児異常は認めなかった.術後9日目に母児とともに退院となった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3)
268-268, 2004
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