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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))
【一般演題】
妊娠分娩5 帝王切開術における夫立ち会い
多田 和美, 渡辺 博, 保倉 宏, 池田 綾子, 岡崎 友紀, 庄田 亜紀子, 岡崎 隆行, 西川 正能, 田所 望, 稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科
当院では分娩時の夫の立ち会いは原則として希望者全員に認めている.妊娠32週頃,夫の立ち会いについて簡単に医師より経膣分娩・帝王切開術とも立ち会いは可能と説明している.夫の立ち会いに際して母親学級受講などを条件とはしていない.帝王切開術での立ち会いを希望する夫婦も増えてきている.当科での1987年1月より2003年12月までの期間における夫立ち会いの帝王切開術は帝王切開術数2941件中84例(2.9%)であった.2001年以降では帝王切開術数616件中41例で(6.6%)増加傾向にある.当院では1995年より手術部・麻酔科の協力が正式にえられ,それまでよりも帝王切開術での夫立ち会いが可能となった.以前は,夫が医療関係者である夫婦の立ち会いが多かったが,最近の傾向は必ずしもそうではなくなっている.現在までに帝王切開術でとくにトラブルが起こった例はなく,帝王切開術での夫の立ち会いは,医療施設側の環境が整っていれば可能であると考えられた.今回は,帝王切開術時の夫立ち会いについての現状と問題点をまとめるとともに,実際に立ち会いをした夫に対するアンケート調査の結果を報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3)
274-274, 2004
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