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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))
【一般演題】
妊娠分娩6 母体搬送された胎胞腟内脱出頚管無力症の妊娠延長期間(胎位による比較)
中村 久基, 堀越 嗣博, 菊池 昭彦, 有泉 大輔, 城下 奈央, 海野 信也
長野県立こども病院周産期センター
胎胞の腟内脱出を認め総合周産期母子医療センターに母体搬送された頚管無力症頚管縫縮術未施行症例19例の搬送後の妊娠延長期間を検討した.搬送後の治療は塩酸リトドリン及び硫酸マグネシウムによる子宮収縮抑制,抗生剤点滴・腟坐薬による感染予防,ウリナスタチン腟錠投与,安静である.このうち6例は搬送時陣発しており分娩進行抑制できず分娩となった.2例は別の適応(臍帯下垂及び常位胎盤早期剥離)で妊娠継続不能となった.残り11例のうち,頭位5例は搬送時在胎25.0±2.8週,骨盤位6例は25.0±1.8週だった.母体CRP≧0.4かつWBC≧10000/mm3の感染徴候を認めた症例が頭位3例,骨盤位は1例であった.妊娠延長期間は頭位が45.4±28.0日,骨盤位が4.8±1.8日であり頭位で有意に長かった.胎胞の腟内脱出が認められる症例において,骨盤位は頭位に比べて妊娠継続が困難であることが示唆された
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3)
275-275, 2004
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