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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))
【一般演題】
その他の悪性腫瘍3 子宮悪性腫瘍加療中の大量性器出血に対する動脈塞栓術
川越 信隆, 品川 寿弥, 阿部 崇, 印出 佑介, 西 弥生, 黒瀬 圭輔, 磯崎 太一, 土居 大祐, 米山 剛一, 明楽 重夫, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科
子宮筋腫,子宮腺筋症などの子宮良性腫瘍に対する子宮動脈塞栓術(UAE)の有効性は多数報告されており,また産科領域においても,保存的治療が奏功しない分娩後の大量性器出血に対する子宮温存療法としてUAEが注目されている.一方,子宮悪性腫瘍においてはその管理中に大量性器出血をきたし,保存的療法ではその対応に苦慮することをしばしば経験する.今回我々は婦人科領域において,子宮悪性腫瘍の治療,管理中の大量性器出血に対し止血目的にUAEを施行し,効果が認められた四症例を経験したのでここに報告する.四症例はいずれも子宮頸癌に対しての手術もしくは化学療法,放射線治療後に腫瘍の再発を認め,pain controlもしくは通院中に突然の大量性器出血を来たした.42〜57才と,比較的若年であること,また御家族の希望も強く積極的な救命処置が求められた.まずガーゼによる圧迫止血を試みたが,いずれも止血不能であったため,緊急動脈塞栓術を施行.内腸骨動脈もしくは子宮動脈をゼラチンスポンジ細片もしくはコイルを用いて塞栓し,いずれも性器出血の著明な減少が認められた.このうち二例は再度のTAEを要したものの全例救命し得た.二例はTAE後2ヶ月以内に死亡.残る2例は通院中である.婦人科腫瘍領域における出血に対しても緊急TAEは極めて有用と思われた.本演題では若干の文献的考察を加えてその詳細を報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2)
185-185, 2005
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