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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮奇形
思春期(間脳視床下部―下垂体―卵巣系機能)障害におけるエストラジオール4.33 mg貼布剤投与報告


佐藤 洋一
東京少年鑑別所婦人科


 【目的】当所における思春期(間脳視床下部―下垂体―卵巣系機能)障害に起因すると考えられる症例対して,14歳以上では,エストロゲンの下垂体ポジティブフィード・バック機能は既に,成立しているとされているので,確立前段階で機能低下等の障害が起こり,排卵障害による生理不順,月経困難症,月経遅延などの不正出血が起こると考え,エストラジオール4.33mgを投与した.これは,主にエストロゲンのポジティブ・フィード・バックを期待してである.【対象】当所収容の14歳から19歳の女子少年において,生理不順,妊娠中絶後の正常月経周期回復しない者,不定愁訴的に婦人科的症状を訴える者を対象とした.【方法】説明,承諾を得た後,フェミエスト4.33ミリグラム貼付剤を週二回,2週間.生理開始が明瞭な者は開始日五日目から,他は妊娠反応施行後,投与した.【結果】現在までに,妊娠中絶,過度の精神肉体的ストレス,向精神薬服用などによる間脳視床下部―下垂体―卵巣系の機能低下の障害から排卵障害が起こっていると考えられる14〜18歳,7名に週2回,二週投与で施行した.皆,経過は順調で,投与経験等を報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 195-195, 2005


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