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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))
【一般演題】
妊娠・分娩5 妊娠中に開頭術を施行し,妊娠を継続した2症例
浜田 佳伸, 堀中 奈奈, 杉山 紀子, 安藤 昌守, 友部 勝実, 矢追 正幸, 堀中 俊孝, 榎本 英夫, 林 雅敏, 大藏 健義
獨協医科大学越谷病院産婦人科
【緒言】脳血管障害等の脳疾患が妊娠に合併すると,妊産婦死亡の原因となったり,麻痺などの後遺症をきたす可能性がある.このため,脳神経外科,麻酔科等と連携し,迅速な診断,治療が必要である.我々は妊娠中に,それぞれくも膜下出血や脳膿瘍を発症したが,開頭術を施行し妊娠を継続した2症例を経験したので報告する.【症例1】37歳.3経妊3経産.既往歴,家族歴に特記すべきことを認めず.身長162cm,体重58kg.近医にて妊娠管理されていたが,妊娠19週に意識を消失し,当院に救急搬送された.意識レベルはJCS-10で,頚部硬直,頭痛も認め,頭部CTを施行した.くも膜下出血の所見を認め,脳血管造影検査を施行した.前交通動脈に脳動脈瘤を認め,インフォームド・コンセントを得た上で開頭クリッピング術を施行した.状態は安定し術後28日にて独歩退院となった.妊娠経過に異常は認めなかった.妊娠38週1日,腹式帝王切開術にて3180gの児を分娩した.【症例2】33歳.1経妊1経産.25歳時,交通事故にて脳挫傷,頭蓋底骨折を受傷し,開頭術の既往がある.身長160cm,体重58kg.当院にて妊娠管理していたが,妊娠22週,失見当識,意識障害を主訴に受診した.意識レベルはJCS-20で,頭部CTで左前頭葉に嚢胞性病変を認めた.脳膿瘍の診断にてPSL,CTX,ABPCの投与を開始した.しかし,著明な膿瘍の改善を認めないため,入院18日目にインフォームド・コンセントを得た上で,開頭膿瘍ドレナージを施行した.術後,頭部MRIにて膿瘍径を観察しながら管理した.術後75日にて軽快独歩退院となった.妊娠経過に異常を認めなかった.分娩方針は経膣分娩とした.妊娠39週5日,陣痛発来し,3360gの児を経膣分娩した.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2)
200-200, 2005
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