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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩6
診療所3施設における帝王切開術の実際


赤堀 彰夫1), 鈴木 英彦2), 前田 津紀夫3)
あかほり産婦人科1), 鈴木レディースクリニック産婦人科2), 前田産科婦人科医院産婦人科3)


 診療所3施設(A)(B)(C)における帝王切開術症例について比較検討した.対象は,1993年9月〜2004年12月(136ヶ月間)に行われた症例である.【帝切率】分娩数は,(A)4,734例,(B)5,626例,(C)7,693例で総数18,053例であり,帝王切開術は,(A)650例(13.7%),(B)321例(5.7%),(C)480例(6.2%)で総数1451例(8.0%)である.【緊急帝切】このうち緊急帝王切開術は,(A)270例(41.5%),(B)131例(40.8%),(C)187例(39.0%)で総数588例(40.5%)であった.【選択的帝切】選択的帝王切開術は,(A)380例(58.5%),(B)190例(59.2%),(C)293例(61.0%)で総数863例(59.5%)である.緊急,選択的適応では施設間の差は見られない.【帝切適応】緊急例では,分娩停止によるもの(A)125例(46.3%),(B)65例(49.6%),(C)60例(32.1%)と,胎児仮死によるもの(A)131例(48.5%),(B)47例(35.9%),(C)61例(32.6%)の両者で全体の83%であった.選択的症例では,骨盤位によるもの(A)147例(38.7%),(B)114例(60%),(C)130例(44.4%)と,前回帝王切開術によるもの(A)173例(45.5%),(B)70例(36.8%),(C)136例(46.4%)が89%を占めた.【結語】診療所3施設で行われた帝王切開術は,施設間で帝切率が5.7%から13.7%と差があるものの,全分娩数に対して8%であり,緊急例では,分娩停止,胎児仮死が大部分を占める.各施設間で大きな差はないが,全体の40.5%が緊急手術であった.そのうち,40.6%が胎児仮死を適応とした.選択的症例では,骨盤位(45.3%)と前回帝切(43.9%)が主要な適応となった.診療所で分娩を取り扱う際には,できるだけハイリスク症例の排除を心がけるとともに,特に緊急症例への対応を考え,診療所間連携を強化するなどの対策が重要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 201-201, 2005


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