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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩7
当センターにおける産褥風疹ワクチンの実施状況


奥田 美加1), 石川 浩史1), 春木 篤1), 喜多村 薫1), 元木 葉子1), 大前 真理1), 永田 智子1), 小山 麻希子1), 高橋 恒男1), 遠藤 方哉2), 安藤 紀子2), 平原 史樹2)
横浜市立大学母子医療センター1), 横浜市立大学産婦人科2)


 【緒言】妊婦が妊娠初期に初めて風疹に罹患すると,胎児に感染し白内障や緑内障などの眼症状,先天性心疾患,難聴などの症状を呈する先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome:CRS)を引き起こすことがある.2003年末から2004年にかけて各地で風疹の小流行が起こり,年間1〜2例にとどまっていたCRSが2004年は10名と激増したため,厚生労働省から緊急提言が発せられ,風疹の予防接種が勧奨されている.産褥早期の女性もその対象者であり,これを受け当センターでは2004年10月より産褥入院中の風疹ワクチン接種を開始したので,その実施状況を報告する.【対象】妊娠初期の風疹抗体価(HI)16倍以下,または抗体価不明の者で,妊娠・分娩経過が順調であり,予防接種不適当者に当たらない者のうち接種を希望する者.【方法】<準備>I)スタッフを対象とした勉強会を開催.II)予防接種不適当者や副反応についての知識を確認.III)接種手順を作成.IV)患者向け説明書と申込書の作成.V)予診票の作成.VI)コストの確認.<接種手順>I)外来で,風疹HI抗体16倍以下の者に対し文書に沿って説明をする.II)申込書を受け取ったら,母子手帳の産褥経過の欄に所定のゴム印を押す.III)分娩入院時にも風疹HI抗体価を確認し,申込のない接種対象者には再度説明をする.IV)申込者は産褥4日目に予診票を記入し,接種不適当者でなければ風疹ワクチンを上腕伸側に皮下注する.【成績】調査期間中の分娩372例のうち76例(20.4%)が接種対象者,うち63例(82.9%)がワクチン接種を受けた.処置を要する副反応を生じた例はなかった.ワクチンによる抗体獲得状況については今後検討予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 204-204, 2005


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