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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩8
双胎におけるdiscordant rateと児の長期予後の関連について


薪田 も恵, 伊藤 茂, 山田 美恵, 米本 寿志, 中村 靖, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科


 【目的】discordant twinの長期予後は現在まで十分な検討がされていない.そこで今回当院におけるdiscordant rate(DR)と児の長期予後の検討を行った.【方法】1994年1月から2004年12月までに管理を行った双胎181組のうち,DRが25%以上であったMD双胎15組,DD双胎18組を対象とした.これらの症例を,子宮内胎児死亡(IUFD),早期新生児死亡,発達要フォローアップ児(発達異常は明らかでないが脳波・CT異常所見の存在する児),運動言語発達の軽度障害児,脳性麻痺などの重度障害児に分類した.【成績】児の観察期間は5ヶ月から10年であった.MD双胎15組30児中,双胎間輸血症候群(TTTS)は8組16児に認め,児の予後は,IUFD:2組3児,早期新生児死亡:2組2児,重度障害児:3組3児,1児IUFD1児重度障害児:1組2児であった.臨床上明らかなTTTSがなかったMD双胎は7組であり,要フォロー児:1組1児,重度障害児:1組1児であった.DD双胎18組36児中,子宮内胎児死亡:1組1人,要フォロー児:2組2人,軽度障害児:3組3人,一児IUFD一児軽度障害児:1組2人であった.発達障害を認めた児のDRの平均は,TTTS以外のMD双胎で39.3±5.94%,DD双胎で47.84±13.20%であり,2児とも健児であったMD双胎29.1±4.55%,DD双胎33.6±8.88%と比べ,有意に高値を示した(p<0.05).なお,これら双胎で5分後のApgar scoreが6点以下の新生児は存在しなかった.【結論】MD双胎ではTTTSが,TTTS以外ではMD/DDにかかわらず,高度のDRが予後不良因子であった.これらは出生時の新生児仮死の所見とは無関係であった.以上より,初期の膜性診断は重要であり,discordant twinはより厳重な妊娠管理を要すると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 204-204, 2005


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