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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠1
当科における子宮外妊娠症例の検討


牛嶋 順子, 森田 豊, 中村 弘治, 疋田 裕美, 上田 万莉, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 丸茂 元三, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 当科における子宮外妊娠症例の治療法についてretrospectiveに検討を行なったので文献的考察を加えて報告したい.
平成15年1月から平成16年12月までの2年間に当科で診断・治療を行なった子宮外妊娠症例は34例であった.治療としては腹腔鏡下手術28例,開腹術6例であり,子宮外妊娠手術療法全体に占める腹腔鏡下手術での治療の割合は82.4%であった.開腹術を行なった症例は既往開腹歴があり,骨盤内癒着が強く疑われた症例であった.術式としては卵管切除,腹膜妊娠に対する病巣除去であった.卵管温存手術の適応となる症例はなかった.着床部位の検討では,卵管膨大部28例(82.4%),卵管峡部4例(11.7%),腹膜2例(5.9%)であった.腹腔内出血貯留量は約0mlから2100ml(平均397ml)であった.このうち開腹術を施行した症例での腹腔内出血貯留量は60mlから600ml(平均285ml)であり,1800ml,2100mlなど出血量の多い症例でも腹腔鏡下手術で対応し得た.また,稀な症例として,原発性腹膜妊娠と診断し,腹腔鏡下手術で病巣除去を行ない得た症例も経験した.
これらの検討により,卵管破裂などによる腹腔内出血貯留量の多い症例に対しても,全身状態を改善させることによりほぼ全例において腹腔鏡下手術で対応できると考えられた.また,腹膜妊娠などのハイリスク症例に対しても,開腹術への移行の準備を行なった上で腹腔鏡下手術が可能であると考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 218-218, 2005


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