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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠1
当院における卵管外に発生した子宮外妊娠に関する検討


曽根 淑恵, 熊切 順, 会田 拓也, 島貫 洋人, 菊地 盤, 北出 真理, 武内 裕之, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科


 【目的】子宮外妊娠は診断に苦慮することが多く,治療は腹腔鏡下手術が主流であるが,卵管外妊娠に対しては困難であることが多い.今回我々は当院で経験した子宮外妊娠の着床部位を検討し,卵管外妊娠に対して施行した腹腔鏡下手術をRetrospectiveに検討した.【方法】1991年2月より2005年2月までに腹腔鏡下子宮外妊娠手術を施行した179症例を対象とした.【結果】子宮外妊娠の着床部位は,卵管内妊娠164例,卵管外妊娠15例であった.卵管内妊娠は膨大部156例,狭部8例,で,卵管外妊娠は子宮角部1例,間質部7例,卵巣2例,腹膜4例,脾臓1例であった.いずれの卵管外妊娠も術前に施行した経腟超音波断層法による着床部位の診断は不可能であった.脾臓妊娠症例を除いた卵管外妊娠に対して腹腔鏡下に根治術が可能であった.卵巣妊娠2例は卵巣部分切除術が施行され,術後の病理診断では1症例は卵巣表面に脱落膜および絨毛組織が存在し,1症例は卵巣実質内に脱落膜,絨毛組織が認められた.腹膜妊娠4例はいずれの症例においても腹腔鏡下手術施行時にダグラス窩腹膜に着床したと考えられる外妊腫瘤を認め,腹膜切除による外妊腫瘤摘出術を施行した.間質部妊娠7症例はいずれも未破裂であり,腹腔鏡下間質部部分切除術を行った.これらの腹腔鏡下手術所見をVTRで供覧する.【結論】腹腔鏡下手術は子宮外妊娠の診断に有用であると考えられ,また比較的困難であった卵管外妊娠に対しても可能であるものと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 219-219, 2005


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