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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠2
腹腔鏡下に治療しえた腹膜妊娠の一例


高橋 千果, 鈴木 隆弘, 金 成実, 塚田 ひとみ, 渡辺 未央, 平澤 猛, 松林 秀彦, 和泉 俊一郎, 牧野 恒久
東海大学専門診療学系産婦人科


 腹膜妊娠は子宮外妊娠のなかでも稀であり,術前診断もきわめて困難である.今回私どもは,ショック状態で救急搬送され,腹腔鏡下に診断および手術をしえた腹膜妊娠例を経験したので報告する.症例は29歳,1回経妊1回経産,下腹痛を主訴に前医を受診した.妊娠反応定性高感度陽性,最終月経より8週2日の自然妊娠.経腟超音波検査上子宮内に胎嚢像認めず,腹腔内貯留像を認めたため,子宮外妊娠の疑いにて当院搬送となった.一時的に血圧低下,ショック状態となり,搬送後ただちに緊急腹腔鏡を施行した.腹腔内出血約800ml,両側付属器は右卵巣ルテイン嚢胞を認める以外異常所見はなく,卵管および卵巣妊娠は否定的で,卵巣出血を疑う所見もなかった.右ダグラス窩腹膜に約2cmの凝血塊が付着し,同部位より持続的に出血が認められた.凝血塊および周辺腹膜を直腸診を併用して慎重に除去,止血は電気メスにて可能であった.肉眼的および病理学的に絨毛組織が確認され,腹膜妊娠と診断した.子宮内膜症所見や癒着所見は存在しなかった.術後,血中hCG値はすみやかに下降して追加治療は必要とせず,10日目に退院した.術後4ヶ月目に子宮内妊娠が成立した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 221-221, 2005


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