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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮腺筋症
FDG-PET検査で偽陽性を呈した子宮筋腫の一例


信田 政子1), 村上 優1), 石黒 葉子1), 渥美 冶世1), 前田 大伸2), 篠塚 孝男3)
東海大学付属大磯病院産婦人科1), 神奈川県小澤病院産婦人科2), 綾瀬厚生病院産婦人科3)


 子宮筋腫は比較的よく見られる婦人科疾患であり,近年GnRH療法による保存療法やUAEなど治療法の選択肢が広がってきている.一方,子宮肉腫の発生頻度は女性10万人あたり1―2人と比較的稀であるが,初期癌(I期)であってもその半数は再発し遠隔転移も多くみられ予後は極めて不良である.II期以上では2年以内に90%が再発するといわれている.よって子宮筋腫を治療前に正確に診断することが必要である.しかし変性子宮筋腫における診断は超音波検査や骨盤MRIにおいてもその多彩な所見より時として子宮肉腫との鑑別診断は困難なことがある.我々はそのような症例に最近癌領域で応用されているFDG-PET検査を行い,陽性の診断にて開腹した症例を経験したので報告する.FDG-PET検査は細胞の糖代謝活性を反映し特に悪性細胞において陽性の所見を示すといわれている.症例は50歳,子宮筋腫は直径70mmであったが他院より精査目的にて来院した.本人の同意のもとに骨盤MRIに加えてFDG-PET検査を行ったところ子宮筋腫に一致してFDGの集積を強く認めた.開腹し子宮全摘術実施したところ病理組織学的に平滑筋腫であることが判明した.子宮筋腫でのFDG-PET検査の応用は時として偽陽性を呈することがあるので注意を要する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 223-223, 2005


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