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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮腺筋症
過多月経に対するMicrowave Endometrial Ablationの2例


浅川 恭行, 太田 邦明, 渡辺 慎一郎, 内出 一郎, 渋井 幸裕, 前村 俊満, 間崎 和夫, 田中 政信, 森田 峰人, 久保 春海
東邦大学第1産科婦人科学教室産婦人科


 最近,過多月経の治療法として子宮全摘に代えてより侵襲の小さなMicrowave Endometrial Ablation(以降MEA)が注目されている.Microwaveとは,組織へのマイクロ波照射によって生じる組織誘電加熱を利用した蛋白凝固装置で,マイクロ波によって子宮内膜基底層も含めて破壊し,その機能を低下させる治療法でありその結果,経血量の減少もしくは無月経に移行することを目的としている.また,MEAはレゼクトスコープによる子宮内膜焼灼術にくらべ,安全性,簡易性,効果の面で優れていることから現在海外で広く行われている.今回我々は過多月経に対するMEAの2例を経験したので報告する.症例1:48歳,2回経妊2回経産,過多月経による強度の貧血を繰返すため他院にて子宮内膜全面掻爬術を施行.子宮内膜増殖症と診断されたが,症状増強のため当院に紹介された.1型糖尿病のためにインスリン療法中であり,開腹手術を希望しないため,十分なインフォームドコンセントを得て,MEA手術を行った.手術時間33分 症例2:48歳,0回経妊0回経産,貧血を繰返すため他院から紹介され,当院にて子宮腺筋症の診断で偽閉経療法を施行していたが,副作用が強く,外科的治療を希望しないため,十分なインフォームドコンセントを得て,MEA手術を行った.手術時間32分術後2例とも,水様性の帯下が約2週間継続したが,過多月経症状は無くなり現在も無月経で外来フォロー中である.以上よりMEAは低侵襲のうえ短時間で安全に子宮内膜を凝固させることが可能である.また,今後,本邦でも症例数の増加により過多月経に対するMEA治療の評価方法等について検討が必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 224-224, 2005


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