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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮腺筋症
子宮筋腫に対する集束超音波治療(FUS)


森田 豊, 疋田 裕美, 丸茂 元三, 中村 弘治, 牛嶋 順子, 上田 万莉, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 子宮筋腫の従来の治療法は,手術療法(筋腫核出術,子宮全摘術)が主体であった.手術療法では,約1週間の入院および社会復帰まで2〜3週間が必要なことが多く,仕事を持った女性や育児で多忙な女性にとって,治療に踏み切るのに困難な場合も多いのが現状である.近年,偽閉経療法などの薬物療法や,子宮動脈塞栓術なども行うようになってきているが,前者では治療効果が一過性であることや,更年期障害などの副作用が心配されること,後者では入院管理が必要で術後の疼痛,発熱などの副作用も懸念されている.
我々は,2004年12月より集束超音波装置による日帰り治療(FUS,Focused Ultrasound Surgery)を導入し,インフォームドコンセントを得られた患者を対象に,治療を行ってきた.本治療は,2000年よりアメリカ,カナダなどを中心に世界で550例以上の実績があり,症状の改善率は80%との報告されている.米国では,2000年10月,FDA(米国食品医薬局)により,子宮筋腫の新たな治療法と承認された.本治療は,MRIの画像モニターで患部を確認し,人体にほとんど無害な超音波で治療を行うため,身体を切らずに患部を焼却する.235例の臨床試験例からの報告では,副作用として,軽度のやけどが0.43%,一時的な足の痛みが4.3%,皮膚の発赤が3.4%,発熱が1.3%,腹痛が4.3%であった.
本治療は,日帰り治療が可能で,治療翌日からの日常生活にも支障はなく,子宮筋腫に対する副作用の少ない新しい治療法の一つになると考えられる.本治療の概略を説明するとともに,これまでの当科の症例を提示したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 224-224, 2005


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