 |
|
  |
|
         
|
<< 学会誌へ戻る 【目的】子宮内膜症は全身いずれの部位にも発生しうる疾患であるが，その大部分は骨盤内に発生する．骨盤外に発生する頻度は低く，なかでも皮膚表在性に発生する子宮内膜症は極めて稀である．今回我々が経験した，表在性の子宮内膜症4例について報告する．【症例】症例1．外陰部：38歳G1P1．28歳時に経腟分娩の既往．33歳時に他院で切除した外陰部子宮内膜症が再発し，近医でGnRHa投与をくり返したが軽快せず当科紹介．会陰部右側に径4cm大の腫瘍あり．術前GnRHa投与を3回行い外陰部腫瘍切除術施行．症例2．帝王切開創部：26歳G2P1．25歳時に帝王切開の既往．術後6ヶ月頃から創部に腫瘤があるのに気付き当科受診．瘢痕直下に径2cm大の腫瘍あり．初診時より約1年経過観察，徐々に増大したため形成外科で手術施行．症例3．臍部：43歳G0P0．36歳時に当科で腹式子宮筋腫核出術＋両側卵巣嚢腫摘出術を受け，術後不妊治療を受けていたが臍部腫瘤を認め再診．臍部右上側に径1cm大の腫瘍あり．術前5ヶ月間ピル投与を行い臍部腫瘍切除術．症例4．鼠径部：34歳G0P0．月経困難症のため近医受診．貧血と子宮筋腫を認め手術目的に当科紹介．右鼠径部に径1cm大の腫瘍あり．術前GnRHa投与なしで鼠径部腫瘍切除術．いずれの症例も術前MRIで病変を確認できた．また病理学的にendometriosisの診断でsurgical marginは陽性であった．【結論】表在性に発生する子宮内膜症は詳細な問診と画像診断により診断でき，外科的治療が可能であった． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 225-225, 2005 |
||
|
一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内 TEL：03-3288-0993 FAX：03-5275-1192 E-mail：kantorengo@jsog-k.jp Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会 |