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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
不妊
Hysterosalpingo-contrast sonography(HyCoSy)施行後に卵管留膿腫を来した1例


田口 雄史, 中村 貴則, 宮国 泰香, 國井 優衣子, 杉山 真理子, 小林 優子, 坂本 愛子, 池田 申之, 野島 美知夫, 吉田 幸洋
順天堂大学浦安病院産婦人科


 経腟超音波検査および超音波造影剤を用いたHysterosalpingo-contrast sonography(HyCoSy)は,卵管疎通性の診断に関して子宮卵管造影検査と同等の感度,特異度を有すが,放射線被曝が無く,比較的簡便に,また安全に施行出来るとされている.超音波造影剤としては微小気泡を含有する懸濁液が最適とされ,レボビストを注射用水で溶解,希釈したものが使用される事が多い.今回我々は,レボビストを使用したHyCoSy施行後,卵管留膿腫をきたし,緊急手術となった症例を経験したので報告する.症例は39才.原発性不妊症,3cm径左卵巣嚢腫の診断で平成16年11月8日,近医でHyCoSy施行,卵管疎通性は両側問題なく終了した.同日夕より左下腹腹痛出現.超音波検査上,左卵巣嚢腫の腫大もあり,当院紹介となった.外来診察上,左卵管留嚢腫,左卵巣腫瘍認め,採血上もWBC:13700,CRP:3.1,37℃台の発熱もあり左附属器炎の診断で入院した.セフメタゾール2g/d,ミノマシン200mg/dを点滴静注するも改善無く,11月11日開腹手術となった.術中,左卵管留膿腫,左漿液性卵巣嚢腫,右卵管閉鎖が診断され,手術は左附属器切除術+右卵管開口術を施行した.細菌培養検査で左卵管内よりGBSが検出された.手術翌日より解熱.術後経過も良好で術後9日で退院となった.現在外来で管理中であるが再燃徴候なく経過している.HyCoSyは外来で簡便に行われる検査となりつつあるが,子宮内操作も伴うものであり,その施行には慎重な管理が必要と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 228-228, 2005


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