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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))
【一般演題】
新しい医療形態 ITによる妊婦検診管理およびコミュニケーション促進の試み
中野 義宏1), 廣島 彰彦2), 古木 壽幸3), 佐藤 雄一4)
中野産婦人科1), ウィズ・メディカル・ネットワーク(株)2), 協和医科器械(株)3), 産科婦人科舘出張佐藤病院産婦人科4)
【目的】近年,IT技術の進歩は単なる電子化から知識管理へとその本質が変わりつつある.医療においては社会環境の変化により,経営の近代化や効率化が求められている.今回我々は情報共有とコミュニケーションの促進に着目し,妊婦検診管理プログラムを開発したので報告する.【方法】予算の都合でプログラムは汎用データベースソフトであるファイルメーカーProを利用した.WEB公開機能によりインターネット上にサーバーを設置し,医療機関においてはPC端末から利用した.患者からは汎用性を考え携帯電話から利用した.基本は妊婦検診管理でスケジュールや料金などの情報の共有化を図った.メールの自動配信機能による検診のお知らせ,診察前の質問の送信を取り入れた.医療機関の端末からは診察の際に必要な検査や訴えを自動的に確認できるようにした.【成績】患者との情報の共有化により患者満足度の向上が期待され,医療知識を簡便に伝えられると考えられた.医療サイドではスケジュール管理により検査漏れの防止や業務の効率化が図れた.【結論】母子手帳機能に近いのだが,医療機関,患者さんの視点から必要な機能を再検討し,IT化により自動的に業務を行えるようにした.人の手によるハイタッチの医療が理想であるが,現場では人手不足によりコミュニケーションが不足している.ハイテクを用いることによりコミュニケーションを促進しハイタッチの医療が実現できるのではと考えた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2)
230-230, 2005
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