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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))
【一般演題】
新しい医療形態 婦人科腹腔鏡下手術クリニカルパス(CP)の運用とバリアンス評価に基づいた変遷
島貫 洋人, 会田 拓也, 武内 裕之, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科学教室
【緒言】産科領域の分娩や帝王切開術,婦人科領域の良性疾患の内視鏡下手術や開腹手術などはスケジュール管理がしやすくCPの最も良い適応と考えられる.当科では2000年4月からCPを本格的に導入し,PDCAサイクルによる評価・改訂を行ってきた.【方法】2000年4月〜2003年12月に腹腔鏡下手術を施行した1551例のうち1408例(90.8%)に婦人科腹腔鏡下手術基本CPを運用した.バリアンス解析やアンケートを行い,その結果をもとにCPの再評価を行い,3回の改訂を行った.CPのポイントは指示表,処方箋,看護記録などのすべての記録をまとめた形式を採用したこと,子宮全摘術を除く7術式に対して1種類の基本CP(3泊4日)で運用したことであった.【結果】2000年4月からVer.1CPを運用し,約500例を対象にバリアンス解析を行い,発生率は15.0%であった.2002年6月からEBM・EBNなどにより医療の標準化を達成するツールとしてのVer.2CPを運用し,約1000例を対象にバリアンス解析を行い,発生率は11.2%で低下していた.その後合併症の発生や医師,看護師の印象から3泊4日では疼痛や不安が残る患者も少なくなく,4泊5日のゆとりのあるVer.3CPへ改訂し,バリアンス解析では負のバリアンスだけでなく正のバリアンスを評価できるようにした.【結論】当科での腹腔鏡下手術の適応疾患は多岐にわたり,手術困難例が増加しているにもかかわらず基本CPの運用は可能であり,常にCPの再評価・改訂が重要であると思われた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2)
231-231, 2005
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