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<< 学会誌へ戻る 症例は40歳，未経妊婦．近医より妊娠10週時に卵巣嚢腫合併妊娠にて当科紹介，初診となった．12週時に腹腔鏡手術にて皮様嚢腫を摘出した．以後，再度前医での経過観察を受けていたが，22週より単一臍帯動脈を指摘され，28週よりAFI24.8の羊水過多および＋4SD前後の巨大児傾向を指摘され，精査目的で再度当科紹介された．妊娠31週1日に当科再診し，上記精査管理目的で入院となった．31週時超音波所見では，児頭大横径95.9mm，推定体重2686g（＋4.3SD），AFI32.8であった．消化管では，Double Cyst様の像が得られたため，上部消化管の閉鎖を疑いMRI等で精査したが，消化管を含め異常所見は認められなかった．以後，超音波検査，NST等を施行し経過観察したが，児推定体重は＋3〜4SD，AFIは25〜32で経過した．37週時，選択的帝王切開にて分娩となった．児は3624gの女児で全身状態は良好であった．外表所見では鎖肛が認められ，外科的な加療の目的でNICUへ搬送となった．以後の精査にて，腸回転異常とVSDが指摘された．人工肛門造設術が施行され，現在は全身状態良好に経過している．本症例につき，若干の文献的考察を加え報告する．なお，一連の診療にあたり，インフォームドコンセントを得てから行った． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 235-235, 2005 |
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