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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮頸癌1
当科における子宮頚癌に対するNACとしてのSIP療法


宮部 勇樹, 小澤 英親, 小林 友季子, 中村 友紀, 和田 久恵, 谷口 千津子, 大井 豪一, 小林 浩, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


 [緒言・目的]子宮頚癌の治療成績は,近年ほとんど変化がなく,5年生存率の向上をめざして,化学療法の併用が考慮されるようになった.特にneoadjuvantchemotherapy(NAC)が20数年前に導入されて以来,世界的にはcisplatinをキイドラッグとした単剤もしくは多剤併用が行われている.我が国においては,本邦開発のnedaplatinは,頚癌に対して親和性が比較的高いとされており,nedaplatin,ifosfamide,peplomycinの併用療法(SIP療法)が提唱された.そこでわれわれは,子宮頚癌に対してSIP療法によるNACを行い,以前当科で行った動注によるNACと比較し,文献的考察を加えてその結果を報告する.[時期・対象]2003年からの2年間で,子宮頚癌II期症例7例(IIa期:2例IIb期:5例)に対し,十分なインフォームドコンセントの元,倫理に十分配慮し,のべ12コース施行[レジメン]1日目nedaplatin 80mg/m2,1〜5日目ifosfamide 1.5g/body,1〜6日目pepleomycin 5mg/bodyを,それぞれ1〜2コース施行[成績]奏効率71%,ただし病理学的CR例は認められなかった.[腫瘍径との相関]CR例の治療前腫瘍径は2.2cmと4.3cmの2例,PR例は3.5cmと5.5cmの2例,NC例は4.3cmの1例で特に奏効率との関連性は認めなかった.[血中SCCの推移]奏効率との関連性は認めなかった.[副作用]grade 3を超える重篤な副作用は認めなかった.[手術]全例に根治術施行[リンパ節転移]CR2例が陽性と陰性に分かれ,PR 3例も陽性(1例)と陰性(2例)に分かれた.NCの1例は陽性であった.[結論]SIP療法は子宮頚癌に対し有効なNACになりうる可能性が示唆されたが,長期予後を含め引き続き検討を要する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 240-240, 2005


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