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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮頸癌2
右心房内転移を来した子宮頚部扁平上皮癌の1例


三塚 加奈子1), 尾形 慶1), 永瀬 絵里1), 飯田 哲士1), 塚田 ひとみ1), 呉屋 憲一1), 菊池 公孝1), 前田 大伸4), 平澤 猛1), 村松 俊成1), 宮本 壮3), 村上 優2)
東海大学専門診療学系産婦人科1), 東海大学大磯病院産婦人科2), 東海大学八王子病院産婦人科3), 小澤病院産婦人科4)


 子宮悪性腫瘍の心臓転移は極めて稀であり,その予後は不良であり,また確立された治療法がないのが現状である.症例は38歳,0経妊0経産.不正性器出血を主訴に来院.諸検査の結果,子宮頚部癌IIb期と診断され,術前化学療法としてシスプラチンの動注に併行してテラルビシンおよびサイクロホスファマイドの全身投与を1クール施行した.その後,広汎子宮全摘出術を施行し,病理所見は角化型扁平上皮癌でpTIIbN1M0の診断であった.術後に骨盤内照射(46.4Gy)施行し,その後再発兆候認めず外来にて経過観察されていた.初回治療1年9ヶ月後,突然の呼吸困難を訴え,画像検査の結果,肺塞栓症および心嚢液貯留,IVC内の血栓と右心房内に直径約3cmの腫瘤を認めた.心嚢液穿刺細胞診はclass II.診断確定のため,十分なるインフォームド・コンセントのうえ血管造影下に右頚静脈より右房内腫瘤の生検を施行.病理の結果,子宮頚部扁平上皮癌の転移と診断された.外科的腫瘍摘出術は危険性が高く困難と考え,右心房腫瘍に対し放射線外照射を施行.現在腫瘍の増大は認めなく外来にて経過観察中である.今回,子宮頚部癌心臓転移のなかで非常に稀な心房内転移例を経験したので,その治療法や転移経路について文献的考察を加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 243-243, 2005


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