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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))
【一般演題】
深部静脈血栓症 卵巣腫瘍における術前の深部静脈血栓症に関する危険因子の検討
鈴木 麻水, 佐藤 孝道, 栗下 昌弘, 板坂 俊典, 木村 俊夫, 齋藤 理恵, 塩田 恭子, 酒見 智子, 真島 洋子, 藤田 聡子, 秋谷 文
聖路加国際病院産婦人科
【目的】卵巣腫瘍開腹手術において,時に術前に深部静脈血栓症(以下DVT)がみられるが,その発生率と危険因子を明らかにすることを目的とした.【方法】2000年1月から2004年12月までの5年間に,当院で開腹卵巣腫瘍手術を施行した523例を対象に後方視的に検討した.523例中,卵巣癌は91例,良性卵巣腫瘍は432例であった.年齢,body mass index,組織型,血算,凝固系などの血栓症の危険因子を解析した.【結果】術前のDVT発生率は,523症例中3例,0.57%であった.DVT発症例は3例ともに明細胞癌であり,χ2乗検定にて独立した危険因子であった.【考察】明細胞癌が疑われる症例では,術前からDVTに注意すべきである.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2)
246-246, 2005
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