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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
深部静脈血栓症
下肢静脈血栓症により発見された巨大子宮筋腫


沖野 恵子1), 松島 隆1), 深見 武彦1), 藤江 裕美1), 石野 博嗣1), 山田 真理子1), 小西 英喜1), 可世木 久幸1), 朝倉 啓文1), 竹下 俊行2)
日本医科大学第二病院産婦人科1), 日本医科大学産婦人科2)


 下肢静脈血栓症は近年生活様式の欧米化などにより増加傾向にあります.今回,下肢静脈血栓症により下肢の疼痛,腫脹を主訴として発見された巨大子宮筋腫の一例を報告します.【症例】45歳,2回経妊2回経産.既往歴なし.二日前より下肢の疼痛出現し,当院外科受診.DVTを疑い,腹部CTを施行したところ骨盤内に巨大腫瘤を認め,下肢静脈血栓の原因と考え当科紹介となった.来院時WBC 8600/μl,Hb 5.9g/dl,Ht 22.9%, Plt 31.7/μl,LDH 296IU/l,CRP 2.4mg/dlと重度の貧血とCRP上昇を認め入院となった.【入院後経過】入院後貧血に対して鉄剤投与と血栓性静脈炎が疑われたため,抗生剤投与を行なった.骨盤MRIにて成人頭大の子宮筋腫を認めた.D-dimer 7.82μg/ml,proteinC 78%, ProteinS 82%抗カルジオリピン抗体10.0U/ml.腹部CT検査にて総腸骨静脈と下大静脈の合流部の1.5cm下流に血栓を認め,下肢静脈造影にて左総腸骨静脈より遠位側の描出を認めなかったため下大静脈フィルターを挿入した.貧血も改善したため ワーファリン3mg内服開始した.子宮筋腫に対してはGnRHa療法を施行し,貧血と下肢の腫脹,疼痛が軽快したため一時退院となった.退院後外来にてGnRHa療法4クール施行した後,腹式単純子宮全摘術を施行した.術後二日目よりワーファリン内服を再開し,術後7日目の腹部CT検査ではフィルター内に血栓付着はなかった.術後経過良好で退院となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 246-246, 2005


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