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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(1)
当院における妊娠性糖尿病スクリーニングの検討


大亀 幸子1), 吉永 陽樹1), 篠原 佳枝1), 古田 賢1), 古屋 潮1), 山本 樹生2)
船橋中央病院周産期センター産科産婦人科1), 日本大学医学部産婦人科教室2)


 妊娠性糖尿病(GDM)は周産期予後に重大な結果を及ぼすが,そのスクリーニングについては正診率の低さなど問題が多い,今回我々はGDMのリスクファクターを有する症例についてIRI(インスリン)の測定を75 gOGTTとともに施行し検討を加えたので報告する「対象と方法」前回巨大児,家族歴,BMI,尿糖陽性,50 gOGTT陽性例,高齢初産,多胎妊娠例57例に対して75 gOGTTを施行,HOMA-IR,インスリン分泌指数を算出した.「結果」75gOGTTの1point以上陽性例は13例/57例(22.8%)であり,2point陽性は2例/13例であった.1point以上を目的変数として要因HOMA-IR,週数,妊娠初期血糖,BMI,家族歴,年齢にてロジスティック分析を施行し年齢,HOMAのみが有意であった.また食事療法後インスリン治療を要した症例は3例であり,週数に比しHOMA-IRが高い,又はインスリン分泌指数が低い傾向にあった.「結論」GDMのスクリーニングの上で年齢は重要な因子と考えられた.またHOMA-IR,インスリン分泌指数の異常はインスリン療法を将来的に必要とする可能性が高いもとと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 307-307, 2005


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