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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(2)
妊娠高血圧症候群におけるIUGRの臨床的検討


輿石 太郎, 幡 亮人, 村岡 友美子, 秦 奈峰子, 幡 優子, 長田 久夫, 古堅 善亮, 三橋 直樹
順天堂大学医学部附属静岡病院産婦人科


 【緒言】妊娠高血圧症候群は,しばしば,子宮内胎児発育遅延(IUGR)の原因となり,一般に,約50%の頻度でIUGRを合併すると言われる.しかし,その病態については,依然不明な点も多く,発症時期,初発症状も様々である.今回我々は,1998〜2002年に当科で経験した重症妊娠高血圧症候群の27例とIUGRの関係について検討した.【目的】妊娠高血圧症候群とIUGRの関連について,発症時期,初発症状別に検討した.【対象・方法】1998年6月1日から2002年12月31日までに当院で分娩となった重症妊娠高血圧症候群の症例のうち,妊娠初期よりの経過が詳細に把握でき,加重型妊娠高血圧腎症や,多胎,IUGRの原因となり得るような子宮筋腫・子宮腺筋症等の合併が妊娠中,分娩時に確認できたものも除外した27例について,後方視的に検討した.IUGRの診断は,出生体重・推定体重が妊娠週数別出生時体重曲線で10パーセンタイル未満の児をIUGRとした.【結果】平均年齢は32才,平均経産回数は0.6回,妊娠高血圧腎症は23例,妊娠高血圧症は4例,早発型が19例,遅発型は8例であった.平均分娩週数は,31週6日平均出生体重1369 gであった.IUGRの合併は21例77%であった.21例のIUGR合併症例中,妊娠高血圧症候群の臨床症状出現前にIUGRが出現していた症例は,6例で28.5%であった.【考察】当院での重症妊娠高血圧症候群は,早発型やIUGRを合併する頻度がやや高めであった.妊娠高血圧症候群としての臨床的発症前より,IUGRを発症している症例も多く,IUGR症例では母体の妊娠高血圧症候群の発症を注意し,早期に診断治療し,重症化させないよう管理する必要があると考えた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 308-308, 2005


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