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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
胎児異常(3) 当科に受診した18トリソミー妊娠34症例の転帰
多田 和美, 太田 武雄, 池田 綾子, 岡崎 友紀, 庄田 亜紀子, 岡崎 隆行, 西川 正能, 田所 望, 渡辺 博, 稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科
1980年から2005年6月までの期間に当院で経験した18トリソミー34例について検討した.34例中26例が他施設からの紹介であった.年代別では1980年代4例,90―94年5例,95―99年11例,2000年以降14例と,近年紹介される事例が明らかに増加している.妊娠22週未満に診断されたのは8例,うち他施設からの紹介は2例であった.羊水染色体検査は5例に実施され,1例を除き妊娠中絶が選択された.診断確定後妊娠継続を選択した1例を除き,死産(3例)ないし中期中絶(4例)となった.妊娠22週以降に出産した27例では子宮内胎児死亡4例,早産17例,正期産6例と,これまでの報告同様早産の頻度が高かった.分娩様式は経膣分娩16例,帝王切開11例であり,帝王切開の適応はnonreassuring fetal status 4例,子宮内胎児発育遅延3例,既往帝切2例,常位胎盤早期剥離1例,胎児異常(臍帯ヘルニア)1例であった.出生前に18トリソミーと診断されていたのは,上述の1例のみであった.性別は女児18名,男児9名と,過去の報告同様女児の頻度が高かった.出生児23名の転帰は早期新生児死亡9名,後期新生児死亡3名,乳児死亡9名,児童死亡1名,現在生存している乳児1名である.NICUを退院して在宅管理が可能であったのは1名のみであった.近年18トリソミー児の長期生存例の報告もみられているが,過去25年間の当科における18トリソミー児の転帰には,明らかな改善傾向は見られなかった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
314-314, 2005
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