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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
子宮悪性腫瘍(2) 当院における子宮肉腫症例の検討
沼崎 令子1), 最上 多恵1), 鈴木 靖子1), 住友 和子1), 石山 朋美1), 宮城 悦子2), 飛鳥井 邦雄1)
横浜南共済病院産婦人科1), 横浜市立大学医学部付属病院産婦人科2)
【目的】子宮肉腫は婦人科腫瘍の中で比較的稀な疾患である.術前診断も困難な場合が多く病理診断にて初めて診断されることが多い.また高率に局所再発,遠隔転移をきたし,術後療法にも反応せず予後は著しく不良である.今回,当科で開腹術及び術後療法を施行した17例を対象とし,その臨床像,病理学的所見,治療,予後につき検討した.【方法】症例の平均年齢は 60.2歳(47歳〜75歳),主訴は下腹部痛が2例,不正出血が15例であった.進行期分類ではI期7例,II期2例,III期5例,IV期3例であり,病理組織分類では癌肉腫が10例,子宮平滑筋肉腫2例,子宮内膜間質肉腫5例であった.【成績】内膜細胞診異常は6例,内膜組織診異常は11例であった.術前LDHの上昇を示したものは9例,CA125の上昇は4例に認めた.術後化学療法として,IAP療法5例,TJ療法1例,CAP4療法例施行した.子宮肉腫の再発率は高く,骨盤内局所再発3例,遠隔転移4例,死亡例は7例であった.【結論】これら17例を比較検討し,若干の文献的考察を加え報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
383-383, 2005
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