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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍・その他(2)
右下腹部に疼痛,腫瘍を呈した腸管悪性リンパ腫の一例


佐久間 有加1), 山地 亜希1), 小幡 新太郎1), 杉田 達哉1), 田中 圭1), 上杉 健哲1), 石井 隆之2), 岸 宏久3)
成田赤十字病院産婦人科1), 成田赤十字病院外科2), 成田赤十字病院病理3)


 骨盤内病変には子宮・卵巣以外の臓器から由来する疾患も存在することがある.非ホジキンリンパ腫が経過中に子宮や卵巣に浸潤することも稀でなく,その場合術前診断が困難な場合も多い.今回我々は右下腹部に疼痛持続,腫瘍形成を呈した腸管悪性リンパ腫の一例を経験したので報告する.症例は80歳女性,2妊2産【現病歴】H18年12月より右下腹痛出現,近医より右卵巣腫瘍の疑いにてH19年2月当科紹介となる.経膣超音波検査にて右骨盤内に可動性不良な73×50×60mm大の内部血流の多い,充実性部分を含む嚢胞性腫瘍を認めた.CEA,CA19-9,CA125は正常範囲.血液上軽度の炎症所見あり.CT,MRIにて子宮の右側に小腸を囲むような腫瘍があり,小腸・結腸もしくは右卵巣由来の腫瘍又は膿瘍を疑い開腹手術を施行.腹腔内には,小腸・子宮と強固な癒着をする超鵞卵大腫瘍を認め,両側付属器ははっきり触知できず,癒着剥離困難のため,外科医とともに小腸切除,子宮全摘術行った.術後病理結果で,小腸の壁肥厚部には類円形核の,細胞質が狭小な腫瘍細胞のびまん性密な増殖を認めた.両卵巣に明らかな腫瘍を認めず,子宮には平滑筋腫が多発,子宮の壁内に同様の腫瘍の浸潤を認めた.免疫染色にて,腫瘍細胞はCD3-,CD5-,CD10-,CD20+,CD30-,CD56-,CD79a+,bcl-2-,bcl-6+,MUM-1+,CK-,ChromograninA-,S100-であり,悪性リンパ腫でDiffuse Large B cell lymphoma(non-GCBtype)の診断となった.現在患者は当院血液内科にて化学療法施行中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 324-324, 2007


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