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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
鑑別診断
Aggressive Angiomyxomaの3例


元木 葉子, 助川 明子, 鈴木 理絵, 丸山 康世, 井畑 穰, 杉浦 賢, 宮城 悦子, 平原 史樹
横浜市立大学附属病院産婦人科


【緒言】Aggressive Angiomyxoma(以下AA)は,外陰部や骨盤内に好発する間葉系軟部腫瘍で,周囲に浸潤性に発育し再発を繰り返す.今回我々が経験したAAについて報告する.【症例1】28歳,0経妊0経産.1年前から外陰部腫瘤が増大,当院を紹介受診した.初診時,左外陰部に5×3cm大の腫瘤を認め,腫瘤はMRI上周囲組織への浸潤像は認めなかった.手術で摘出したところ,AAであった.術中周囲組織と固着し,全摘は困難で腫瘍の一部は残存した.術後2年半までに残存腫瘍の増大はない.【症例2】37歳,3経産2経産.4年前から外陰部腫瘤を自覚,半年前から増大し前医を受診した.外陰部に8×3cm大の軟部腫瘤があり,MRI上AAが疑われて当院へ紹介され,手術を行った.摘出物は9×4.5×2.5cmの暗赤色の腫瘍で,病理診断はAAであった.PgR(+),ER(+)であった.再増大予防目的にGnRHa使用も検討したが本人が希望せず.術後4ヶ月後までに再増大はしていない.【症例3】39歳,1経妊1経産.妊娠11週分娩目的に前医受診時,外陰部左側にバルトリン腺嚢胞様の4cm大の腫瘤と,腹腔内に単房性の卵巣嚢腫様嚢胞があった.妊娠経過中外陰部腫瘤・腹腔内嚢胞は増大し,妊娠19週のMRIで腹腔内嚢胞は20cmとなった.妊娠21週に開腹手術を行ったところ,卵巣嚢腫様嚢胞は外陰部腫瘤と連続した後腹膜内に発育する腫瘍の一部で,腹腔内からは部分摘出のみ施行した.病理診断はAAであった.妊娠39週に正常経腟分娩後,残存腫瘍が引き続き増大,当院へ紹介された.外陰部の突出部分が10×8cmとなり日常生活に支障をきたしているため今後手術治療を検討している.【まとめ】AAは良性腫瘍であり手術的摘出が第一選択となるが残存・再増大しやすい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 321-321, 2009


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