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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
子宮頚癌
子宮頸部細胞診異常症例のヒトパピローマウイルス(HPV)DNAタイプ分析の検討


横田 奈朋, 宮城 悦子, 杉浦 賢, 佐藤 美紀子, 吉田 浩, 助川 明子, 佐治 晴哉, 平原 史樹
横浜市立大学産婦人科


 現在,子宮頸癌の95%以上にヒトパピローマウイルス(HPV)が関与していることが明らかになっている.今回われわれは当院を受診した20歳以上の女性で他院または当院における子宮頸部細胞診異常者,および子宮頸癌症例を対象とし同意を得られた81例に対してHPV DNAタイプ分析を施行した.クラス1.2症例20例(2種のHPVの重複感染が4例)ではHPV16型が5例,HPV52.58.59型が2例ずつ未知のタイプが3例,HPV 11.18.42.53.56.70型がそれぞれ1例ずつ,陰性が3例認められた.クラス3症例44例(重複感染8例)ではHPV16型が9例,HPV52.58型がそれぞれ7例,未知のタイプが8例,HPV56型が4例,HPV31型が3例,HPV6.51.61.82.陰性がそれぞれ2例,HPV35.59.68.70型がそれぞれ1例ずつ認められた.クラス4症例4名(重複感染1例)ではHPV16型が3例,HPV18.33型が1例ずつ認められた.クラス5症例11名(重複感染2例)ではHPV16型が5例,HPV56.58型が2例ずつ,陰性が4例認められた.細胞診クラス1.2症例からもハイリスクHPV DNAが検出されており,フォローアップの個別化の重要性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 322-322, 2005


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