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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
子宮頚癌 AIDS治療中に発症した子宮頚癌の一例
錦見 恭子, 岡嶋 祐子, 大川 玲子
国立病院機構千葉医療センター産婦人科
【緒言】HIV感染と子宮頚癌は密接な関係があるといわれている.今回我々はAIDS合併子宮頚癌の一例を経験したので報告する.【症例】51歳.8経妊1経産.48歳閉経.平成14年4月よりAIDSの診断にて抗HIV薬内服していた.平成17年3月不正出血,水様性帯下を主訴に受診.子宮頸部細胞診ClassV,子宮頸部生検にて扁平上皮癌の診断であった.SCC:7.6 ng/ml.MRIにて子宮頸部に4.5×2.8×4.0 cmの腫瘍を認めた.子宮頚癌stageIIbの診断にて5月より放射線治療開始.外照射50 Gy,腔内照射24 Gy行った.治療中CD4リンパ球の減少を認め,予防的に抗生剤の内服を行った.現在経過観察中である.【結語】HIV/AIDS患者は子宮頚癌の発症リスクが高いため,感染が判明した時点から婦人科検診が必要である.HIV感染を考慮した子宮頚癌の治療,あるいは治療後の管理について文献的考察を加え本症例の経過を報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
322-322, 2005
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