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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
その他(1) 部分胞状奇胎から続発症は発生するか?
木原 真紀1), 碓井 宏和1), 永井 雄一郎2), 松井 英雄1)
千葉大学産婦人科1), 千葉大学病理2)
【背景】全胞状奇胎では続発率が高いのに対し部分胞状奇胎からの続発症は稀とされているが,両者の鑑別は時に困難である.我々はこれまでに奇胎除去術時に部分胞状奇胎とされた症例の管理中に続発症を経験してきた.今回,胞状奇胎妊娠後に続発症を発生した症例において,診断の再検討を試みた.【方法】2000年1月から2005年5月までの期間中,奇胎除去術後の管理中に続発症と診断し当科で治療を行った26症例を対象に,奇胎組織におけるp57KIP2蛋白の免疫染色を行った.【成績】26例中,子宮内容除去術時の組織が入手可能だったのは21例であった.除去術時の診断(肉眼+組織)は顕微鏡的奇胎2例,部分胞状奇胎9例,全胞状奇胎10例であった.続発症の内訳は臨床的侵入奇胎15例,hCG存続症6例であった.この21例において,奇胎絨毛におけるp57KIP2蛋白の免疫染色性について検討したところ,全例で全胞状奇胎のパターンであった.また,HE染色標本を再検鏡したところ,全例で全胞状奇胎としても矛盾しないと考えられた.【結論】今回の検討からは,部分胞状奇胎からの続発症の発生は否定的であった.また,奇胎除去術時の肉眼・組織所見より部分胞状奇胎や顕微鏡的奇胎とされた症例中に全胞状奇胎が存在する可能性が示唆され,胞状奇胎の診断には免疫染色やDNA診断など補助診断の併用が望ましいと考えた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
331-331, 2005
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