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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
その他(2) 4次元超音波画像が妊婦および家族に及ぼす心理的効果
丸茂 元三, 森田 豊, 上田 万莉, 中村 弘治, 竹内 沢子, 疋田 裕美, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科
平成17年1月15日から,平成17年3月22日までの約2ヶ月間に,当院で分娩された200症例を対象に,妊娠中の4次元超音波画像が妊婦および家族に及ぼす心理的効果を検討した.当院では妊婦健診の際に,希望された妊婦に対し,一人約30分をかけて胎児の4次元超音波画像を有料にて撮影し,DVDもしくはビデオに収録したものを,妊婦の自宅に持参してもらっている.200例の分娩症例うち,101例,51%の症例が,妊娠後期に4次元超音波画像撮影を希望し施行された.年齢による施行率は,20才代前半45%,後半52%,30才代前半53%,後半52%で,差はほとんど認めなかった.胎位等の関係で,30分の間に十分な映像が得られなかったと医師側が判断した症例は全体の15%であった.アンケートによる調査では,画像に「満足」もしくは「ほぼ満足」と答えた症例の割合は全体の87%であった.「やや不満」と答えた4%の症例は,再検予定していたにもかかわらず再検施行前に分娩に至った症例である.「不満」と答えた症例はいなかった.妊婦および家族の心理的変化として,「赤ちゃんが順調に発育していることがわかり安心した」70%,「赤ちゃんに親しみ,いとおしさ等の愛着がでてきた」56%,「赤ちゃんに会えることが楽しみになった」54%,「家族が喜んでくれた」66%,「夫が協力的になった」16%などであった.妊婦および家族が,胎児の4次元画像を外来でリアルタイムで見るのみならず,自宅へ持ち帰り,胎児のしぐさやささいな動きをくり返し見ることにより,妊娠中から胎児への親しみ,愛情を高める要因になりうる可能性が示唆された.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
332-332, 2005
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